FRP・注型作業で基本的な知識
促進剤(コバルト)・硬化剤(MEKPO)・エポキシ硬化剤の添加方法と作業方法

■はじめに(重要)
※ポリエステル樹脂(積層用樹脂・ゲルコート・トップコートなど)は硬化剤が樹脂硬化剤MEKPOとエポキシ樹脂の表示となっておりエポキシとは硬化剤は異なりますのでご注意下さい。エポキシ樹脂の場合は、エポキシ樹脂のカテゴリ内でのみ硬化剤を掲載しておりますので、ご確認下さい。また、エポキシにはインパラノンパラはありませんので、パラフィンはポリエステルのノンパラ樹脂で使用します。硬化促進剤につきましても同じく、ポリエステル系樹脂の促進剤としては■硬化促進剤8%オクテン酸コバルト(旧6%ナフテン酸コバルト)としてご案内しておりますが、エポキシの促進剤につきましては、その対象品となる樹脂のカテゴリ内でしか掲載しておりませんので、ポリエステル樹脂とエポキシ樹脂は全く異なる事を御認識下さいます様にお願い致します。



■ポリエステル樹脂の各添加剤について

■WAXタイプ・インパラは、インパラ樹脂には樹脂を真空状態にさせる為のパラフィン溶液(スチレン)が混合されています。樹脂を空気で皮遮断する必要がある為ですが、パラフィンは表面に残る為、弾きの作用でインパラ樹脂の硬化後には塗装が出来なくなります。インパラ樹脂の後に塗装積層する場合は、目荒らししてアセトンで表面のパラフィンや削り粉を綺麗にふき取れば、積層塗装可能となります。 密着性強化で必要に応じて専用の樹脂プライマーを塗る場合もあります。

■NONWAXタイプ・ノンパラは、樹脂を真空状態にさせる為のパラフィン溶液(スチレン)が混合されていません。樹脂本来の密着性を残した状態で空気に触れていると硬化後も硬化物の表面は空気に触れていた事が原因でべたつきが残ります。ノンパラはこのべたつきが特徴で、下塗りや次積層との密着性に優れています。しかし、べたつきが残ったままでは、表面仕上げが出来なくなる為、インパラ樹脂を最後に塗って乾燥させるか、ノンパラ樹脂にパラフィンを入れてインパラ樹脂に変化させていたら上塗りして空気を遮断する事で表面をからからに乾燥させます。ただし、パラフィンは表面に残る為、弾きの作用でインパラ樹脂の硬化後には塗装が出来なくなります。インパラ樹脂の後に塗装積層する場合は、目荒らししてアセトンで表面のパラフィンや削り粉を綺麗にふき取れば、積層塗装可能となります。密着性強化で必要に応じて専用の樹脂プライマーを塗る場合もあります。

■樹脂は空気に触れていると硬化剤で樹脂が硬化した後でも硬化物の表面のべたつきはそのまま残ってしまします。真空状態であればノンパラ樹脂でも表面はインパラ樹脂と同じくカラカラに乾燥します。要するに、空気に触れているか触れていないかで表面の乾燥具合が異なるのですが、真空状態での作業は現実的なは無く、空気のある環境で作業しますので、樹脂が空気にずれず乾燥させるためにノンパラ樹脂にパラフィンを添加して樹脂の表面にパラフィン膜で空気を遮断する事により、樹脂が真空と同じ状態となる為パラフィンの入ったインパラ樹脂は、表面がカラカラに乾燥する訳です。インパラは基本的に最終層の乾燥用として使用する樹脂ですので下塗りから中間積層に密着しFRP積層の強度を高める為にはノンパラを使用してべたつきを利用して次積層と密着させる様にインパラとノンパラは使い分けをします。

※ノンパラのゲルコートがパラフィンを添加しなくてもカラカラに乾燥するのは、ゲルコートを型に塗装して片側に接している面は、その時点で真空状態ですので、固まった後で型抜きしたゲルコートの表面は、真空状態だったから乾燥していると言う事です。

■ご注意:ゲルコートにパラフィンを入れるとトップコートとして使用出来る!と言うネットの情報がありますが、誤った解釈をする最悪の結果となる場合があります。後塗装用のゲルコートではなく、ポリエステルトップコートは、主に系歩行可能であったり工場などの耐薬品性が求められる別の塗料ですので、製品用ゲルコートにパラフィンを添加してトップコートとして使用されると傷だらけとなり、塗膜が弱く膨れ破れたり、変色する恐れが充分あり、不具合修正だけではなく無駄な予算と労働を消費します。誤った情報を安上がりと安易に採用されません様にご注意お願い致します。

■ノンパラは、パラフィンが入っていない樹脂で、下塗りから中間積層の密着性を高めるための樹脂です。最終層には、パラフィンが混入されている硬質不飽和ポリエステル樹脂で塗り終わります。インパラ樹脂使用時や、型面に接し真空状態となっていたインパラ樹脂の表面は、硬化後表面がカチカチカラカラカラになります。

樹脂硬化剤MEKPO
ポリエステル樹脂系の積層用・トップコート・ゲルコートの商品説明で表示されている硬化剤はこちらです。■樹脂硬化剤MEKPO①硬化剤②硬化剤遅硬化タイプを樹脂重量比で標準は1%(高温時0.6%~低気温時2.0%)目安でご購入ください。※樹脂特性・添加剤や使用方法などは下記をご参照ください。これはエポキシの硬化剤ではありません。エポキシの硬化剤はエポキシのページに掲載されております。



■樹脂選択について(樹脂色・添加時・硬化時・)


■硬化剤(MEKPOパーメック)について
●樹脂、ゲルコート、トップコートなどポリエステル系には、「別売りの硬化剤」が必要です。
添加量は、標準で樹脂重量比の1%(高温時や塗り込みに時間が掛かる場合は0.6~1%)、
低温時(高速で塗り込みが可能で急ぐ場合は1~2%)を添加しよく混ぜます。
※硬化剤は2種類あります。①硬化剤②硬化剤遅硬化タイプになります。
遅硬化タイプは、急速な硬化を防ぎ、注型などのクラックを防止したり
高温時作業途中の樹脂の硬化を遅くするなど、標準タイプと使い分けて
作業効率を高め、樹脂のロスを軽減させます。

■硬化促進剤8%オクテン酸コバルト
(旧6%ナフテン酸コバルト)
●ポリエステル系の樹脂、ゲルコート、トップコートなどには、「2液型と3液型」があります。
通常何も書かれていない場合は、樹脂に予めこの硬化促進剤のコバルトが添加されています。この状態は、後は硬化剤を添加すれば樹脂が語末状態であり、樹脂と硬化剤の2液で硬化する状態になっているのが2液型です。これに対して、3液型とは、この硬化促進剤のコバルトが予め添加されていない状態で、樹脂と促進剤コバルトと硬化剤の3液で硬化する状態を3液型と言います。促進剤と硬化剤の添加の順番は危険を伴う為必ず以下の順番を厳守します。

樹脂に先に添加するのは、促進剤です。
促進剤8%オクテン酸コバルトを高温時(真夏)0.3%~低温時(真冬)1.5%を先に添加し充分に撹拌します。
次に、促進剤が充分に撹拌された樹脂に硬化剤を添加しますが、硬化剤は作業する直前に添加します。添加と同時に硬化反応が始まります。
可使時間は8~15分程度、脱型可能な効果は、40~60分冬は翌日まで放置するのが賢明。
硬化剤の添加量は、標準で樹脂重量比の1%(高温時や塗り込みに時間が掛かる場合は0.6~1%)、低温時(高速で塗り込みが可能で急ぐ場合は1~2%)を添加しよく混ぜます。
タルク製のポリパテなどは、2~4%添加すると硬化反応が良くなります。

硬化剤は2種類あります。①硬化剤②硬化剤遅硬化タイプになります。
遅硬化タイプは、急速な硬化を防ぎ、注型などのクラックを防止したり
高温時作業途中の樹脂の硬化を遅くするなど、標準タイプと使い分けて
作業効率を高め、樹脂のロスを軽減させます。

■パラフィン溶液
●インパラ樹脂にはあらかじめこのパラフィンが樹脂に添加されていますので、硬化後はカラット仕上がり表面はツルツルに弾きます。
●ノンパラ樹脂は、パラフィンが入っていないので弾く事なく、下地や次積層に良く密着します。
ノンパラ樹脂はパラ品が入っていない分、保存期間もインパラ樹脂より長くなります。
そんなノンパラ樹脂に、このパラフィンを樹脂重量比で、高温時4~5%、低温時2~3%を添加すれば、インパラ樹脂となり、表面乾燥仕上げ用として使用する事が出来ます。
●パラフィン溶液はこちらへ


■硬化剤促進剤などの添加方法と使用方法
■各種添加剤の使い方を写真で解説していますので、こちらもご参考にして下さい。


■FRP作業で基本的な知識促進剤(コバルト)・硬化剤(MEKPO)の添加方法と作業方法





一般的なFRP積層作業
硬化剤を樹脂に入れて塗る!
①  ガラスマット、クロスなど  脱泡ローラー必要
 ポリエステル樹脂、トップコート、ゲルコートは、3液型の表示が無ければ、通常2液型なので、共通の硬化剤になる、樹脂硬化剤MEKPOを1~2%添加する。

 素早く良く混ぜる。
 素早く均等に充分な樹脂を塗る。  連続作業で脱泡ローラーで気泡を潰しながら平らに仕上げる。




 
発泡ポリスチレン用樹脂の作業参考例
硬化剤を樹脂に入れて塗る!
②   サーフェースマット、脱泡ローラー無用
 ポリエステル樹脂、トップコート、ゲルコートは、3液型の表示が無ければ、通常2液型なので、共通の硬化剤になる、樹脂硬化剤MEKPOを1~2%添加する。

 素早く良く混ぜる。
素早く均等に充分な樹脂を塗る。

 



 
3液型ゲルコートに添加剤を入れる注意点
1促進剤添加撹拌>2硬化剤添加撹拌!①  添加順番厳守!
3液型のポリエステル樹脂、トップコート、ゲルコートは、必ず先に促進剤ナフテン酸コバルトを0.5~1%添加する。

  必ず 早く良く混ぜる。
促進剤が良く混ざってから、樹脂硬化剤MEKPOを1~2%添加する。

素早く良く混ぜる。促進剤が良く混ざってから、樹脂硬化剤MEKPOを1~2%添加する。 

   
素早く均等に充分な樹脂を塗る。

 


 
参考例① アエロジル半透明パテを作る!  
アエロジルを適量入れる。 ポリエステル樹脂を少しずつ入れる。
接着重視はノンパラ樹脂、表面乾燥させる場合は、インパラ樹脂を使う。


   
だまが残らない様に良く混ぜる。

樹脂硬化剤MEKPOを1~3%添加する。
素早く良く混ぜる。

アエロジル半透明パテパテ完成!
パテを盛る、埋める。 平らに均す。



参考例②樹脂パテ接を作る!
ポリエステル樹脂を入れる。
接着重視はノンパラ樹脂、表面乾燥させる場合は、インパラ樹脂を使う。


タルクを混ぜる。
少しず入れて使用する粘度に調整する。
だまが出ない様に良く混ぜる。 

樹脂硬化剤MEKPOを1~3%添加する。
素早く良く混ぜる。

パテを盛る、埋める。



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